風が強い日やナイトゲームでもライントラブルを気にせず、軽快かつ高感度にエギを操りたい。
そんな欲張りな要求に応えるのが、ダイワの最高峰インターラインロッド「エメラルダス ストイスト RT IL」です。
ストイストらしいレーシーな軽さに、最高峰ブランクやスーパーフレックストップなどを搭載。本記事では、その実力から弱点、機種選び、AIR ILとの違いまでわかりやすくまとめます
管理人ども、管理人っす。
釣りメディアのライター / ディレクターとして、これまで1000本以上の釣り記事の執筆&編集を経験。
釣り歴10年以上の雑食アングラー。実釣とメディア業で培った知識をもとに関心があるジャンルの釣具情報をお届けします。
エメラルダス ストイスト RT ILとは


エメラルダス ストイスト RT ILは、4つのグレードが展開されているダイワのエメラルダス・インターラインシリーズの最高峰モデルです。
ダイワのILロッド一覧
| 製品名 | 実売価格目安 | 主な特徴・違い |
|---|---|---|
| エメラルダス STOIST RT IL | 77,000円 | シリーズ最軽量。ダイワ最高峰のテクノロジーを結集し、インターラインの常識を覆す飛距離とエグいほどの感度を実現したフラッグシップ。 |
| 25エメラルダス AIR IL | 43,000円 | 「AIR」の名の通り驚異の軽さが特徴。STOISTに次ぐスペックを持ち、AGS搭載によりアウトガイドに遜色ないキャストフィールと操作性を誇る。 |
| 26エメラルダス MX IL | 29,000円 | コストパフォーマンスに優れたハイグレードモデル。ミドルクラスながらカーボンモノコックグリップ等を搭載し、上位機種譲りの粘りと強度を持つ。 |
| 25エメラルダス X IL | 18,000円 | 基本性能を網羅したエントリーモデル。ネジレを抑えるブレーディングXを搭載し、夜釣りや強風時でもライントラブルを気にせず釣りに集中できる。 |
ラインをブランク内部に通すインターライン構造により、強風時でもラインがロッドに絡みにくく、視認性の悪いナイトゲームでもライントラブルを抑えやすいのが大きなメリット。風や暗さといった厳しい状況でも、釣りに集中しやすいロッドです。
ブランクには、アウトガイドモデルのストイスト RT譲りの「SVFコンパイルXナノプラス」や「X45フルシールド」など、ダイワの上位テクノロジーを惜しみなく採用。軽さ・感度・操作性を徹底的に追求した、最高峰らしい豪華な仕様に仕上がっています。


インターラインというややマニアックなカテゴリーの最上位モデルながら、ラインナップは全6機種と充実。長さやパワーの選択肢も豊富で、自分の釣り方に合わせて選びやすい点もストイスト RT ILの魅力です。
ストイスト RT ILの特徴/強み


ストイスト RT ILの特徴をもうちょい掘り下げてみましょう。ポイントは以下の5点です。
- インターライン構造
- 最高峰のブランク設計
- RTらしいレーシーな軽さ
- スーパーフレックストップを搭載
- ガイドやグリップも最高峰仕様
インターライン構造
ストイスト RT IL最大の特徴は、ラインをブランク内部に通すインターライン構造です。
ブランクの外側にガイドが並ぶ一般的なアウトガイドロッドとは異なり、ラインがロッドへ絡みにくいのが大きなメリット。強風時でもライントラブルを抑えやすく、ラインが見えにくいナイトゲームでも釣りに集中しやすくなっています。
一方で、インターラインはラインの放出抵抗が大きくなりやすく、飛距離などで不利になりやすい構造でもあります。ストイスト RT ILでは、ブランク内部の突起によってラインとの接触を抑えるリニアインターライン構造を採用し、こうした弱点を軽減。


インターラインならではの快適さを活かしながら、アウトガイドロッドに近いキャストフィールや操作性を目指した設計になっています。
最高峰のブランク設計
ブランクは最高峰の「ストイスト」シリーズらしさが感じられる豪華設計。
ダイワ独自の高度な素材や技術がふんだんに使われており、これが感度や操作性の高さにつながっています。
ブランク関連の素材・テク
| テクノロジー | 特徴 |
|---|---|
| SVF コンパイルX ナノプラス | カーボン繊維を高密度化したブランク。軽さ、張り、感度アップに貢献。 |
| X45フルシールド | ブランク最外層を斜め45度方向に補強。ネジレを抑え、キャストや操作、ファイト時の安定感をプラスする。 |
| V-JOINT α | 継部の強度を上げ、自然な曲がりを実現。 |
SVF COMPILE-Xナノプラスの軽さと張りを土台に、X45フルシールドがシャクリやファイト時のネジレを抑制。
さらにV-JOINT αが継部も強化。細身・軽量でありながら、十分なパワーを擁する欲張りなブランクに仕上がっています。


RTらしいレーシーな軽さ
ストイスト ILは、アウトガイドモデルであるエメラルダス、ストイストRTと同水準の軽さに仕上がっています。
78MLは84g、定番の81Mでも86g、9.1ftの91Mですら94g。ロングモデルまで軽いです。
エギングロッド界の中でもトップクラスの軽さとなっており、これが高い感度や操作性の源になっています。
スーパーフレックストップを搭載
インターラインロッドは、ラインを通す空間が必要なため、穂先が太く硬くなりやすい構造です。ストイスト RT ILは、この弱点を補う「スーパーフレックストップ」を採用。


ダイワ独自の素材・成型技術により、インターラインでありながらアウトガイドロッドに迫るしなやかさを実現しています。
ティップが自然に入り、エギを繊細に操作しやすく、イカが抱いた際も違和感を与えにくいのが特徴です。
感度や弾性だけでなく、操作性と食い込みも重視した設計で、下位モデルにはないストイスト RT IL独自の強みです。
ガイドやグリップも最高峰仕様
ガイドやリールシート、グリップにも、軽量・高感度な上位パーツを採用。
エントランスガイドには、軽量・高剛性なカーボン製ガイドシステムの「AGS」を搭載し、軽量化と感度向上に貢献しています。


リールシートにはカーボンファイバー配合のエアセンサーシートを採用。さらにブランクタッチショートグリップにより、指がブランクに触れやすく、微細な変化を捉えやすくなっています。
ティップから手元まで高感度化を徹底した、最高峰クラスの仕様です。
ストイスト RT ILの口コミ


ポジティブな口コミ
インターラインの感度な抜群でした。エギの姿勢なども伝わってくるほどの感度です。
Yahoo!ショッピング/RT IL
インターラインという事で飛距離が心配でしたが、同メーカーの下位機種に比べるとひと伸び優れている印象を持ちました。
Yahoo!ショッピング/RT IL
ILでも普通にかっ飛びます。
TACKLE BOX/81M
軽いし扱いやすい。 1日しゃくっててもそれ程負担にはならない。
TACKLE BOX/81M
ネガティブな口コミ
ただ高額すぎて、ちょっとでも傷が付いたら嫌だなーと、傷がつく前に売却しました。
Yahoo!ショッピング/RT IL
初のインターラインロットでライン通すのに手こずりましたがなれたら問題なさそう!
Yahoo!ショッピング/RT IL
インターラインの是非はラインブレイクしてしまった際や釣行後の洗浄、乾燥の面倒さを考えると(アウトガイドと比較して)それをカバーできるほどのポテンシャルはないかと
TACKLE BOX/81M
ストイスト RT ILの弱み/デメリット


ストイスト RT ILのデメリットについてもまとめておきます。ポイントは以下の3点です。
- 価格が非常に高い
- インターライン特有の弱点がある
- 軽量・細身ゆえに取扱には注意
価格が非常に高い
ストイスト RT ILの最大の弱点は、やはり価格の高さです。実売価格は7万円台クラスで、「インターラインを一度試してみたい」という人が気軽に購入できる価格ではありません。
より安価なエメラルダス AIR ILやMX ILもあるため、コスパを重視するなら下位機のほうがおすすめです。
ストイスト RT ILは、すでにインターラインのメリットを理解していて、さらに軽さ・感度・操作性まで最高峰を求める人向けです。
インターライン特有の弱点がある
ストイスト RT ILは非常に完成度の高いロッドですが、インターラインという構造そのもののデメリットがなくなるわけではありません。
主なデメリットは以下のとおり。
- 使用後の手入れが面倒
- ラインを通す作業が少し面倒
- 内部に水や汚れがたまると性能が落ちやすい
(→マメなメンテが必要で面倒) - アウトガイドモデルよりも飛距離が出ない
- ライントラブル時の復旧に時間がかかる
毎回の釣行後にきちんとメンテできる人じゃないと、性能の劣化スピードがえらいことになります。
メンテの手間を減らしてラクに管理したいなら、一般的なアウトガイドモデルのほうがおすすめです。
繊細なので取り扱いには注意
ストイスト RT ILは、軽量化と高感度を徹底的に追求した最高峰ロッドです。そのぶんブランクは細く、薄いです。一般的な重量のあるロッドと比べると取り扱いには気を使います。
もちろん通常の使用ですぐに破損するようなロッドではありませんが、ぶつけたり、無理な角度で強い負荷をかけたりするのは避けたいところ。
高価格なロッドでもあるため、性能を長く維持する意味でも丁寧に扱うことをおすすめします。
ストイスト RT ILの機種ラインナップ


ストイスト RT ILは全6機種。定番のMクラスから、秋イカ向けのLML、春の大型狙いに使いやすいMMH、遠投型まで揃います。
| 機種 | 全長 | 継数 | 仕舞寸法 | 自重 | 先径/元径 | 先内径 | エギサイズ | PEライン | カーボン含有率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 78ML | 2.34m | 2本 | 121cm | 84g | 1.8/9.4mm | 1.3mm | 1.8〜3.5号 | 0.4〜1.0号 | 97% |
| 79MMH | 2.36m | 2本 | 122cm | 86g | 1.9/9.9mm | 1.3mm | 3.0〜4.5号 | 0.5〜1.2号 | 97% |
| 81M | 2.46m | 2本 | 127cm | 86g | 1.9/9.9mm | 1.3mm | 2.5〜4.0号 | 0.4〜1.0号 | 97% |
| 84MLM | 2.54m | 2本 | 131cm | 88g | 1.9/9.9mm | 1.3mm | 1.8〜3.5号 | 0.4〜1.0号 | 97% |
| 89LML | 2.67m | 2本 | 138cm | 89g | 1.9/9.4mm | 1.3mm | 1.8〜3.5号 | 0.4〜1.0号 | 97% |
| 91M | 2.77m | 2本 | 143cm | 94g | 1.9/9.9mm | 1.3mm | 2.5〜4.0号 | 0.4〜1.0号 | 97% |
81M
81Mは、2.5〜4号を使え、季節や場所を問わず使いやすいシリーズの基準となるモデルです。8.1ftの長さは港湾・堤防・小磯で扱いやすく、秋の数釣りから春の大型狙いまで対応します。
最初のRT ILで迷ったら、まず候補にしたいオールラウンダーです。風や夜でも集中して釣りを続けたい人にも合います。
79MMH
79MMHは、短めのレングスと強いバットを組み合わせたハードジャーク向けモデルです。3〜4.5号に対応し、藻場、深場、春の大型狙いで大きめのエギをしっかり動かしたい場面に向きます。
ティップはMクラスのため、ただ硬いだけではなく、エギサイズの対応幅も確保されています。取り回しとパワーを両立したい人向けです。
89LML
89LMLは、RTらしい張りを残しながら、LMLらしいしなやかさを持たせたロングモデルです。1.8〜3.5号に対応し、秋のシャローや軽量エギを使う展開に適しています。
足場が高い場所や、スローテンポでじっくり探る釣りでも使いやすい一本です。遠投性と繊細さを両立したい人におすすめします。
84MLM
84MLMは、81Mと89LMLの間を埋める次世代オールラウンドモデルです。8.4ftという定番レングスに、MLのティップとMのバットを組み合わせています。
81Mより少しマイルドに、89LMLよりパワーを持たせた設定で、1.8〜3.5号を幅広く扱えます。季節を問わず、操作性と食い込みのバランスを取りたい人に合うでしょう。
78ML
78MLは自重84gの、軽快なショートモデルです。1.8〜3.5号をカバーし、ハイピッチジャークからエギを止める操作まで、短いロッドならではのレスポンスを活かせます。
堤防や小場所でテンポよくランガンしたい人、ボートキャスティングで取り回しを重視する人に向きます。飛距離より操作性を優先する選択です。
91M
91Mは、遠投と大型エギの操作を重視したシリーズ最長のロングモデルです。2.5〜4号対応のMパワーで、広いサーフ、沖のブレイク、足場の高い磯や堤防を攻略したいときに活躍します。
9.1ftでありながら94gに収まり、長さのわりに軽いのも魅力。届かない沖を積極的に攻めたい人におすすめです。
「ストイスト RT IL」と「AIR IL」を比較


| 製品名 | エメラルダス STOIST RT IL | エメラルダス AIR IL |
|---|---|---|
| 実売価格目安 | 77,000円 | 43,000円 |
| 位置づけ | 最高峰 | ミドルハイ |
| カーボン素材 | SVFコンパイルX ナノプラス | SVFナノプラス |
| ネジレ抑制 | X45フルシールド | X45 |
| 継部強化 | V-JOINT α | V-JOINT α |
| AGS | ◯ | ◯ |
| エアセンサーシート | ◯ | ◯ |
| 超撥水ドライ加工 | ◯ | |
| リニアインターライン | ◯ | ◯ |
| スーパーフレックストップ | ◯ | |
| 主な特徴・違い | シリーズ最軽量。ダイワ最高峰のテクノロジーを結集し、インターラインの常識を覆す飛距離とエグいほどの感度を実現したフラッグシップ。 | 「AIR」の名の通り驚異の軽さが特徴。STOISTに次ぐスペックを持ち、AGS搭載によりアウトガイドに遜色ないキャストフィールと操作性を誇る。 |
ストイスト RT ILとエメラルダス AIR ILでは、実売価格に3万円以上の差があります。
そのぶんストイスト RT ILは、ブランク素材やねじれを抑えるテクノロジー、しなやかな穂先を実現するスーパーフレックストップなど、AIR ILにはない上位技術を多数搭載。性能を突き詰めたい人には、ストイスト RT ILがおすすめです。
ただし、エギングロッド1本に7万円以上を出せる人は限られるでしょう。
「ある程度コストを抑えつつ、軽量・高感度なインターラインロッドが欲しい」という人には、エメラルダス AIR ILのほうがおすすめです。性能と価格のバランスがよく、ストイスト RT ILほど予算をかけなくても、高性能なインターラインを楽しめます。
まとめ


ストイスト RT ILは、インターラインの快適さと、最高峰ロッドらしい軽さ・感度・操作性を高いレベルで両立したモデルです。
強風時やナイトゲームでのライントラブルを減らしつつ、エギの操作感やわずかな変化までしっかり感じ取りたい人には魅力的な一本。
価格は7万円台と高額ですが、インターラインに妥協のない性能を求めるなら有力候補です。価格を抑えたい人はAIR ILも比較して選びましょう。

